今日はPSO2もやっている部下A君のお仕事ぶりのお話。彼はあたしがPSO2をやっていることを知らない。ちょっと長めの文章になったよ!?
あたしが職場復帰してからまもなく半年が経過する。あたしは今WEB事業部のWEBディレクターとして数人の部下と一緒にパソコンと睨めっこする毎日を過ごしている。
職場復帰して早々のこのポストなので仕事始めの際は下からの反発がないかとヒヤヒヤしたものだが、皆格闘すべきはお客様(その中でも危険度の高いお客様)であり味方同士で争っている場合でないとわかっているのだろう、出世を目指している男性からの変な嫌がらせや愚痴のようなものは今の所聞こえてこない(あるのかもしれないが、出世に興味ない男性も多いからかもしれない)。
その中でも、部下の一人に一際元気な男の子がいる。仮にこの子をA君としよう。
大学を卒業して就職してきた彼は社会人2年目の24歳(仮)。社内では一番若い子で、当然あたしより年下だ。
彼はとにかくポジティブシンキングで、周りの暗い空気も明るくしてくれるムードメーカーだ。
あたしは今まで六本松さんをはじめとした様々な仕事上手の男性達を社長秘書という目線で見てきた。トップマネジメントの現場と比べたらやはりA君の仕事ぶりはまだまだな部分もある。
いわゆる「仕事ができない」人と言われてしまっているA君だが、もちろんそれは年齢からの経験不足知識不足がもたらしている結果であって、問題にもなっていない。彼のすごいところは別にある。
まず彼はとにかく一生懸命だ、わからないと調べるし、調べてもわからなくて・・・と聞きにくる。変に虚勢を張らず謙虚な姿勢を貫いている。
常に相手の時間を奪ってしまうことをわかって行動しているので、事前の連絡や予約には怠りがない、習慣化しているのだろう。
ある日仕事が一段落したアタシ達はみんなで飲もうということになった。お店の手配や社員に対する案内を出すのは彼の仕事だ。
通常、営業の人間には飲みに行きたがる男性は割と多いが、WEB事業部のように製作を主とする現場の男性や女性、主にSEなどはあまり酒の席を好まない人も多い。そのため酒好きでない限りWEB事業部の出席率はそれほど高くないのだ。
だが、彼が幹事を務めるとちょっと違う。彼は出席するかどうかの連絡を出す前に一人一人に「根回し」するのだ。
A「先輩のお話聞きたいんです、今度酒の席を設けるのですが色々悩みを先輩に聞いてほしくて。。。今度ご一緒して頂けませんか!?」
先輩「・・・おーそうか、わかった、行ってやるよ」
普段参加しない人への根回しといっても、このように相手の気分を良くするのが彼の段取りの仕方だ。
もちろんアタシは毎回参加するようにしているのだが、よく参加する人にも彼のフォローは抜け目ない。
A「ガザっ娘さんが六本松社長の秘書をやってた時の話聞きたいです!」
今の会社の社長はかつてあたしが秘書を務めていた社長、六本松さんが遺した人材が活躍している会社だ、彼もその噂を耳にしてしっかりと記憶していて、このような場面で使ってくる。
自分と話した些細なことをちゃんと覚えてくれている、という面で彼への見方が変わる、という人はあたしだけではないようだ。
ほぼ全員の了承を得て彼ははじめて皆に案内を出す。もちろんほとんどが出席だ。彼のすごい所は皆が嬉しくなること、得意になるようなことを上手く引き出す聞き上手なところかもしれない。
そんな話で宴がスタートするから、彼は引っ張りだこだ。彼に話をしたくてうずうずしている社員がそこら中にいることがよくわかる。
元秘書として皆に気を遣っているあたしとは違う質だ。あたしのは上司としての気遣い、女としての気遣い、という種類だが、彼は違う。
期待されていて、それでいて心底彼は好かれているのだ。
もちろん仕事に関しては皆誰も彼に頼むわけではない、しかし、アタシも含めて彼は皆にとても期待されているのだ。
一番びっくりしたのは、その酒の席で彼の考えていることを聞いた時だ。
A「今は仕事ができなくてお役に立ててないのですが、一日も早くお役に立てる様にがんばります!」
ガザ「おーがんばれー!A君は気遣い上手いしみんなに可愛がられるから大丈夫だよ〜♪」
実際、彼はお客さんにも非常にウケがいい、そんなA君は意外な言葉を発した。
A「今はこの年齢ですから、可愛がってもらえるだけ本当にありがたいです!でも年齢を重ねていったらそうもいきません、絶対後輩の方が可愛がられると思いますし、自分も可愛がりたいです!皆さんがカバーしきれない分野を補填できる役割になれるよう、ITコーディネータを目標に仕事していこうと思ってます!」
彼は単に可愛がられている接待上手な部分で実務ができない欠点をカバーしようとしていたのではなかった。また、営業として先輩についていったり、製作の人間と趣味で話し込んだり、彼は一人一人とよく話をしていた。(もちろん彼だけではないけれど)
社員一人一人の仕事内容や役割をしっかり把握し、その上で会社全体の利益を考え、足りない部分を補う役割を担おうとしていたのだ。
それは自分の地位やポジションを確立することでもあり、会社としても欲しい人材でもあった。
彼がいろんな人の話を聞いていたのも、彼自身が会社全体を考えていたのだとわかると見え方がまるで変わってくる。
彼は実務のできないサラリーマンであると同時に、期待される未来の経営者、だったのだ。
彼はPSO2をやっているが、あたしもPSO2をしていることを知らない。はじめたばかりなようなので、今度ゲーム内でこっそり声をかけてみようか。
面接で彼を入れる際に偶然居合わせていた六本松さんが社長に言った一言を思い出す
「彼は全体を見ているから、入れて損はないよ」
★この記事を書いた人
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●大学卒業後、WEB会社就職、WEBデザイナー、社長秘書を通じて現在はWEB製作事業部にてWEBディレクターとして仕事中。他アフィリエイトなどのサイトを複数運営中、ガザっ娘の名前でフリーの仕事も請負中(主に個人依頼)。
●PSO2ゲームをしながらHacks系内容を中心にブログを日々更新しています。
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